ネットワークセキュリティやUTMの導入はよく考えて

セキュリティとネットの回線変更の営業会社には気をつけれ!

「御社のセキュリティ大丈夫ですか?」という内容で、セキュリティ機器の導入を提案する会社はたくさんあります。
「回線を切り替えるとコストがこんなにオトクですよ?」という回線導入を提案する会社もたくさんあります。
まるで電話会社の人間かのような口ぶりで「この地域の担当になりましたのでご挨拶に…」などと言いながらやってきたりします。

情報セキュリティがよくわからない人ほど不安も大きいので、なんとなく契約してしまうことも多いようです。
色々言って悪口になってもいけないんですが、この手の機器営業に関して私の意見はネガティブです。
限りなく錯誤に近い状態で契約する人が多いので規制すべきです。
「消防署の方(方角)から来ました」といって消火器を売りつけるのと大差ないです。

ネットワークセキュリティはオーダーメイドが基本

ネットワークセキュリティは、本来ネットワーク技術者とセキュリティ担当者、当事者が協力しながら構築するものです。
この機械とソフトを導入すれば安心です。なんてのはセキュリティにはなりません。
逆にそのぐらいのセキュリティなら導入してもしなくてもさほど変わりません。

よく警備会社を例えにさせていただきますが、警備は防犯計画を警備会社と一緒に契約者が検討して、センサーや防犯カメラの取り付け箇所、補助錠の追加などを決めて行くはずです。その内容と予算のバランスで契約内容が変わってきます。そのコンサルティングの中でどこが安心でどこがリスクかなども理解できると思います。

ネットワークセキュリティも同じで、どのようにネットワーク運用するのか相談業務が前提にあってはじめてセキュリティ計画が検討できるようになります。
「この機械がないと泥棒が入りますよ。とにかくご契約ください」なんていう警備会社があったら大問題です。

っていうか、普通の家庭や小規模事業所に大げさなセキュリティはいりません

通常、一般家庭や小規模事業所に情報セキュリティの特別な対策は必要ありません。
もちろん心配なら対策すればいいことですし、通信販売業など顧客数が膨大で個人情報保護が必須の業種はネットワークの扱いに注意が必要です。
しかし、一般的な事業所であれば、むしろやるべきことは以下のようなことです。

  • OSのアップデートをしてください。Windowsは最新版使ってください。
  • ソフトも更新があったらアップデートして下さい(Adobe ReaderとかJAVAとか)
  • メールのリンクはむやみにクリックしないで下さい。リンク先のドメインをよく確認して下さい。(amozonとかなってたらクリックしちゃダメです!)
  • 情報の流出は中小企業の場合、不正アクセスされるより、会社に不満のある社員が、商品開発の情報とか顧客情報持ち出して、ライバル会社に持参金として持っていくとかのケースのほうがはるかに多いです。

信頼できる味方を作ろう

今回のようなネットワークセキュリティに限らず、くれぐれも強引な提案営業にはご注意下さい。
怖い言い方をされたとか、断っても断ってもしつこいなどの場合には消費生活センターに相談しましょう。

消費生活センター(電話:188で最寄りのセンターを紹介してくれます)
http://www.kokusen.go.jp/map/

「今日だけ」とか「いつまでに契約しないと」とかは常套句です。期限と価格が結びついている話は特にです。
「今月中に契約しないと30,000円損しますよ」みたいな言い回しは、まともな回線事業者やセキュリティ関連の業者が言うことはないです。
そういったキーワードが出てきた時点で「大丈夫かな?」と疑問を持つことは大事だと思います。

弁護士さんや、慎重な人などに相談できるように日頃から信頼関係を作っておくのも大切です。